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町長の部屋
町長のつぶやき2023年度

2024年2月(AI技術の発展)

最近のAI技術の進歩は目覚ましいものがあります。身近に感じるところでは、スーパーのレジはセルフレジが増え、支払い時には小規模店舗でも電子マネーが使えるところが増えました。レストランの予約はスマホで行い、料理の注文はタブレット端末でどうぞ、という具合です。
さて、技術開発が進むと、いくつかの職業は機械に奪われて無くなってしまう、という話を耳にしたことはありませんか。確かに工場での単純作業などは、工作ロボットの導入で無人でも行えるようになりましたが、小説を書いたり、絵を描いたりするような創造的な仕事は、人間にしかできないので例外だというのがこれまでの常識でした。ところが、昨年話題になった「チャットGPT」など、いわゆる生成AIならば、違和感のない文書作成やイメージに合ったイラスト作成が、いとも簡単にできてしまうらしいのです。
このまま技術が発達すると、いずれは役場でも、行政手続きのみならず、政策立案や議案審査といった部分までAIで行うことが可能になるかも知れません。ただし、政治や行政の世界は、効率性や経済性だけでは図れません。人の心が通った政策でなくては、多くの皆さんの理解は得られないのです。
ところが、逆の発想で「感情」が無いことこそが、AIの利点だという考え方もあります。残念ながら、単なる人の好き嫌いや、嫉妬・ひがみという感情論で政策に反対する人もいます。しかしAIならば、そんな心配はないという理論です。本来ならば政策の内容についてのみを議論すべきなのに、非常に嘆かわしいことです。真に住民に寄り添った町政運営を行うためには、町を愛する心や信念こそが大切なのですから。