北方町

2021年11月（リモートワーク）

最近「リモートワーク」という言葉をよく耳にするようになりました。もともとは働き方改革の一環で長時間通勤などの緩和策として始まった取り組みでしたが、この一年ほどで一気に広まった感じがあります。私が出席する会議でもリモート会議が増えましたし、学校ではタブレットを使ったリモート授業が全国的に広がっています。
コロナ禍の中、人と人とが触れ合えない現状はとても寂しく感じますが、感染リスクを減らす「目的」のために、リモート対応という「手段」を選ぶことはやむを得ないことです。ただ私が残念に思うことは、一部ではリモート対応という「手段」そのものが先進的だともてはやされる風潮にあることです。
例えば、各市町の首長が集う会議などでは、議題以外のちょっとした会話に機知を働かせて、新しい施策のヒントとすることもあります。また、学校などでは人と人が直接触れ合ってお互いを理解し合うことが大切です。あくまでもリモート対応はコロナ対策という「目的」のための臨時的な措置だということを忘れては「目的」と「手段」とを混同していることになってしまいます。
そもそも若い世代の人たちには、私が感じるほどリモート対応に違和感がないのかもしれません。しかしながら、私は今後どんなに便利な通信手段ができても、直接会って会話することが「人と人とのつながり」のためには一番だと思っています。また、コロナ禍だからとこの考え方がぶれるようではダメだとも思っています。これからも「目的」と「手段」を取り違えることなく、信念を持って町政に臨みたいと考えています。