町長のつぶやき

更新日:2026年01月30日

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町長のつぶやき

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2026年2月(キャンセルカルチャーとは)

昨年、千葉県市川市で、プロカメラマンが善意で提供した花火写真が、1件のクレームにより撤去されたという話題がありました。この件は、クレームの内容が妥当なものかという客観的判断よりも、批判の声が拡大する可能性を恐れ、早い段階で禍根を断つことを優先した結果だと思います。

近年、SNS上で「炎上」や「キャンセルカルチャー」と表現される事例が頻繁に発生するようになりました。この意味は、個人や団体が社会的に不適切な言動をした時、SNSを通じて短期間に批判が集まり、社会的な制裁が加えられることです。問題なのは、批判される側には反論の機会がなく、一方的に攻撃されてしまうことです。しかも、批判する人は、事の善悪よりも批判すること自体が目的で、その根拠もあいまいな場合が多いようなのです。

また、SNS以外でも、根拠に乏しい単なる批判チラシを配布する事例も、いまだに散見されます。具体的な政策提案ならまだしも、徒に皆さんの不安をあおることが目的なのか、とにかく自己主張して耳目を集めたいのでしょうか。しかし、単なる批判を繰り返す行為は、およそ生産的な活動とは言えず、結局誰も幸せにはできないのが道理だと思うのです。

例えば、大阪万博の開幕前、SNS上ではこぞって問題点があげつらわれました。それが、概ね成功裏に終わると、一転好意的な反応に様変わりしています。SNSに振り回された関係者の「心中やいかに」です。かつて、夏目漱石は「草枕」にて、世間との関わり方や人間関係の難しさを「とかくに人の世は住みにくい」と表現していますが、この100年間で技術は大きく進歩したものの、本質的な人の心情は、明治の時代からそれほど変わらないのかも知れません。

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