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いま、我が国は急激な人口減と高齢化がダブルで直撃しています。

本町も平成２６年をピークに減少傾向がみられるようになりました。

社会的風潮が、結婚と育児を中心とした家庭生活が幸せという価値観が薄れて久しい近代社会では、人口増はおろか減少に歯止めをかけることすら困難と言えましょう。

人口維持に必要とされる合計特殊出生率２．０７人はどう考えても厳しい数値と言わなければなりません。

　我が国が「成熟した社会」と言われてもなお、飽くなき市場競争を追求することは立派に成長した大人に「もっと身長を伸ばせ！」というに等しく果たして正しい選択の道かと考える、つまり「正見(しょうけん)」か「偏見(へんけん)」かの判断が迫られる状況にあると思います。

北方町長　室戸　英夫

　北方町では、人口減少を認容の上での「成熟社会」に相応しい価値あるまちづくりを目指しています。

その目標を３つのプラス（「人間都市」+「公園都市」+「住民参加の草の根民主主義」）と４つのビジョン（①住民と行政が協働するまち②快適で安心なまち③安全ですこやかに暮らせるまち（安全保障のまち）④心豊かな教育と文化の薫るまち）として掲げ、「家族で暮らすに相応しいまち」の創生に住民とともに「チーム北方」で取り組んでいます。

岐阜県下一小さなまちの特徴を生かし、機能をコンパクトに集約した「人間都市」「公園都市」で名実ともにコンパクトシティーへと転換して都市環境の再生を図っています。